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  • 執筆者の写真あさぬま和子

『上関原発建設計画に対する委員会審査結果の不採択』についての反対討論 7/2愛媛県議会最終日

更新日:2019年10月19日

 『えひめリベラルの会』の浅湫和子です。

 請願第3号『上関原発建設計画を再開させないよう山口県に求める意思表示を愛媛県議会が行うこと』についての、委員会審査結果の不採択について反対討論をします。


 松山市より西68kmに位置する山口県上関町には、中国電力による上関原発建設計画があります。  そしてそれは8年前の福島原発事故が起こった時以来中断されたままです。この海面埋立工事の免許は、山口県知事が今年7月に2度目の免許更新をしなければ失効して工事を再開できなくなります。

 2019年6月19日衆議院経済産業委員会での上関原発計画と埋立免許について、立憲民主党の宮川伸衆議院議員の質問に対し、世耕経済産業大臣は『現時点において原発の新増設、リプレースは想定しておりません』と答弁されております。

 7月12日までに山口県知事にて再び免許を更新させるという事のないよう、愛媛県でも国の考えと同調し、近県としてなんらかの意思表示をする必要があると考えます。


 そして、ここ近日でも地震が日本列島で多発していることも心配です。今後30年間で、最大M9クラスの「南海トラフ地震」が発生する確率は70~80%と言われており、当然愛媛県にも大きく関わってきます。

 伊方原発だけでも愛媛県にとって甚大な被害が及ぶと予想されており、さらに上関原発の新設が行われると、避難計画等防災の見直しも根本から変更を余儀なくされ、予想だにしない被害が起きることでしょう。

 つまり愛媛県は二つの爆弾を抱えているのと同じことになるのではないでしょうか


 現在の福島県を見てください。未だに故郷の地を踏むことができず、これから先も帰れない住民がいるのです。こんな悲惨な光景を愛媛県では起こしたくありません。子どもたちの未来を壊わしたくないのです。  愛媛県は一年を通し山口県から来る西風が多く、有事の際には風下である私たちは故郷をなくしてしまう恐れがあるのです。  観光都市松山市はなくなるのです。


 ここで一般質問でも発言させて頂きましたが  大飯原発3、4号機の運転差止裁判の裁判官である、樋口英明氏判決文の一部を紹介します。

「たとえ本件原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流出や、喪失と言うべきではなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを、取り戻す事ができなくなることが、国富の喪失である。」


 心ある県議の皆様、今から行われる本日の表決が、愛媛の県民の命と安全と財産を危険にさらすか否かという判断をする、という事なのです。皆様の愛郷心に訴えます。愛媛県民の未来の幸せの為、本請願を採択して頂きますようお願いし、討論を終わります。  御静聴ありがとうございました。


【結果】

 この私の反対討論でもっても、表決は覆らず、不採択となりました。

 しかし、愛媛の県民の皆様と、そしてこれから生まれてくる子たちの未来と、そして 愛媛の動植物すべての未来のために、発信し続けます。


 因みに下の写真は、九州電力のホームページにアップされていた九州電力八丁原地熱発電所の写真です。

 日本は火山国です。こんな地熱発電所がもっとたくさんでき、原発にとって変わる日が来ることを願います。

 愛媛では現在の技術では地熱は難しいようです。しかし世界に誇る道後温泉があります。地熱は無理でも日本各地にある温泉熱発電所のようなものが造れないかなぁ。



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