あさぬま和子
『長くつ下のピッピ』〜暴力は絶対ダメ〜
小学校時代何度も何度も繰り返し読んだ
名作『長くつ下のピッピ』
昔も今も、私のだいすきな本ナンバーワンの、児童書です。😊
うちにも何冊かあります。
この『長くつ下のピッピ』で知られる、スウェーデンの児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンさん、じつは、子どもの体罰について警鐘を鳴らす、素晴らしい演説をした方として有名です。
1978年「暴力は絶対だめ」と題したスピーチの中で語ったとても有名なエピソードを紹介します。
『子どもの権利擁護の先進国』スウェーデンでも、「ムチを惜しむと子どもは駄目になる」という考えがあったという。
若い母親が、いけないことをした幼い息子にこう言い付けた。「ムチになる枝を探しておいで。」森から戻った息子の手には石が握られていた。「枝は見つからなかったけど、投げ付ける石はあったよ。」涙ながらに語る息子の姿に、母親は暴力に頼るしつけのむごさを思い知った。戒めとして、台所の棚にその石を置いたという。
そして翌年、家庭内も含め、子どもへの体罰などを禁じる法律ができました。
私ももちろん賛成。同感。
『暴力の連鎖』ということばがありますが、彼女は、「子どものしつけに暴力は絶対だめ」🙅と言いきります。
因みに、私は両親からたたかれたり、閉め出されたり、言葉の暴力をうけたりしたことは一度もありません。 過干渉はたくさんあったかも?(^O^)/
愛媛県美術館の2階で、まだ開催しておりますので、みなさま行かれてみてください。
この世界🌏で、戦争を根絶するヒントがたくさん詰まった、そして、子ども時代にかえって楽しめる、そんな温かな展示会でした。