あさぬま和子
12/21『ダム放流と、肱川水系河川整備計画』について
12/21松山市道後町の「友輪荘」にて、『ダム放流と、肱川水系河川整備計画』について
の、レクチャーをうけました。
昨年の南予豪雨災害を繰り返さないためにも、しっかり災害を把握し、分析することによって、問題点および改善点を明確にしていく会でした。

講師 《薬師敏宏氏》
野村ダムが洪水調節開始流量を、変更した際の実務担当者 操作規則がそのまま改訂されなかった問題点を指摘
講師 《上野鉄男氏》
元京都大学防災研究所の研究者 洪水流の解析、治水問題についての、エキスパート 2018 7月豪雨災害時における野村ダム、鹿野川ダム操作の分析をされておられる方で、 肱川水系の整備変更について、詳しくレクチャーをいだだきました。
上野鉄男氏によると、これからの自然災害を回避するのに、山鳥坂ダムは不要であるとのことでした。
ダムを計画し、調査を進める中でいろんな事柄が明らかになってきているいる事も考慮し、新たな選択が必要とも仰っていました。
具体的には河床掘削、河道掘削に対してしっかり予算を組んで、実施すること。 樹木伐採や暫定堤防のかさ上げ等を整えることによって、充分にダム以上の災害対応ができるとのこと。
ダム建設には、これらの対策以上のコストがかかり、更に施設を維持するためのコストもかかります。今オギャーと生まれた子供たちが、60才以上まで返さなければならない借金を残してしまうような莫大な予算を投入するのではなく、自然と共存し、生態系にも優しい方法をとるべきだと思います。
昭和一桁の頃、大洲では、ブナの森が保水力抜群の自然ダムの役割を担っていました。しかしその後、森林開発の名の下にブナは伐採され、針葉樹が植えられたために森は保水力を失いました。
ブナの森は、雨水を吸収し、流れ出る水の量をコントロールする機能を果たしてくれるので、洪水や渇水が起こりにくくなります。
私はそれを復活させる、奥山の《ブナの森プロジェクト》を行い、《天然のダムの再生》も含めて、災害対策を行うべきであると強く思いました。
この山鳥坂ダムの問題については、議会での次の一般質問にも組み込んでまいります。
また、災害に遭われた方々が今も中心になって、勉強会をされております。
さらに、世界的にはダムの安全神話は、崩れております。
私たち大人が、昨年の豪雨災害を教訓として、「安全、安心を子供たちに残していかなければならない」と、強く思った会でした。
今回の資料は『うちカフェミケ』にて閲覧できます。
みんなで一緒に考えてまいりましょう!
ぜひお越しくださいませ。😊