あさぬま和子
5/17『地底湧水と生態系についての勉強会』
愛媛の自然環境の可能性を見つけ、具体的に何をどうしたらいいかの勉強会を、少人数にて開催しました。
講師としてお招きしたのは、『一般社団法人 つながる地域づくり研究所』アドバイザーの新井章吾氏。
新井氏は、40年以上海藻を研究している海の生態系スペシャリストで、1次産業を支える自然そのものの基礎生産力が落ちていることに警鐘を鳴らし、自然環境を改善する『0次産業』を提唱されています。
いつもはワゴン車にお布団を乗せて日本の各地の海に潜って湧水他の調査、そして、講義もされています。 (つないでくださった薬膳のエキスパート中野恵子さん、そして、情報をくださりご尽力くださった自然栽培農家の岡崎さんと、林業従事者の松田さん、そして、会場を貸してくださった『由良野の森』鷲野さんご夫婦にも感謝です。)
勉強会は、まずは酒だる村(東温市山之内)に集合し、重信川の水源にて、湧水を見つけ、実際に見せていだたき、湧水を採取。
大雨の重信川水源近くに実際に行くと、川の佇まいが、また違って見えます。
途中轟々と流れている川も、上では、豊かではありますが、思ったより穏やかな優しい川の姿でした。
そこで湧水の採取方法を教えていただき、土地再生にもつながるお話を、有識者の皆様と一緒に聞かせていだたきました。
農業にも、自然農法、自然栽培、有機農法、慣行農法など、いろいろありますが、除草剤の撒かれたミネラルの少ない土壌に、海藻肥料を撒くと、素晴らしい土壌になり、生産性もあがり、おいしい作物がたくさんできることを知りました。
愛媛県では、これから有機農地を増やしていかなければいけません。
政府の目標にそって、2050年までに全体の農地の25%を有機農地に、変えていきます。
そのための重要なヒントをいただきました。😊
湧水採取の実演が終わった後は、『由良野の森』に移動。🚗
そこではさらに、新井氏からプロジェクターを使って、レクチャーいだたきました。
有機物の分解には、好気性微生物によるものと嫌気性微生物によるものがあり、好気性では水や二酸化炭素などに分解され、嫌気性ではメタン、アンモニア、硫化水素に分解されるとのこと‼️😲
水質環境が悪化すると嫌気性微生物による分解が進み、生物にとって猛毒の硫化水素が発生してしまうそうです。
また、鷲野氏より『ブナの森プロジェクト』(奥山再生)のお話も、詳しくお聞きすることができました。
そこで驚きの事実‼️😲
新井氏は、わたしが最も尊敬する土地再生の、矢野智徳氏、そして大親友の石崎幸正氏とも親交があり、また、何度も『うちカフェmike』に来てくださっていた、切り上げ剪定を、世界に広められている、道法氏も、コアなお仲間とのこと。
次回、コロナが落ち着いたら、
土地再生のレクチャーも受けながら、農業や林業そして、海までの水全般のお話をお聞きしたいと思います。
愛媛の素晴らしい自然環境を出来るだけ元に戻して、子どもたちに託したいですね。
みけ
(なお、三密にはならない空間での会でした)